++ GLASS FOREST
はじめに -
DFFのバッツ受小話中心。
85、105、75、95あたりが多いかと。
時にアダルトな描写もございますのでご了承の上お読み下さい。

 →拍手お返事
> 小話 > Instant Family(10親子×5)
2009/07/31
Instant Family(10親子×5)
※現代設定
※ティーダ一人称
※10親子×バッツというマイナーすぎる設定です。
「ティーダ、新しいお母さんを紹介するぞ」
「バッツでーす、どうぞよろしく!」

いきなりオレの前に現れた、親父に肩を抱かれたオレと同じくらいの歳のヤツ。

「はああああああああああああああああああ!?」

オレは一応親父と2人暮らしだが実際は独り暮らしと言っても過言ではない。親父はほとんど家に帰って来ないからだ。どこをウロウロしてるのか知らないが生活費だけ置いてってくれるならオレは全然構わない。むしろありがたい。

「旅先で偶然知り合って意気投合してな、そのまま連れて帰ってきちまった」
「お持ち帰りされちゃいました!」

にこやかに微笑むバッツという少年。見た目童顔だし男だけど可愛い顔してるのに、なんと年齢を聞いてビックリ、20歳だってさ!訂正、少年じゃなくて一応・・青年だな。

その日から、不本意ながらオレと親父とバッツの奇妙な同居生活が始まった。

「ティーダお帰り!ご飯できてるぞー」
「ただいまっス。いい匂い、腹減ったー」
「今日はジェクトさん昔の馴染みと飲みにいってくるって言ってたから、ご飯は2人で食べような」

オレはすっかりバッツに懐いてしまった。だってすっごいいい奴なんだよな。親父のやる事為す事気に食わないが、バッツを連れて帰ってきた功績だけは褒めてやってもいい。

バッツは家事を器用にこなし、美味い料理を作る。独りでいた頃はお世辞にも良いとはいえない食生活を送っていたのでとても幸せだ。

親父の「新しいお母さん」発言は非常にタチの悪い冗談だと思っているが、本当に主婦業をこなしてくれるとは。

「なあバッツ」
「なに?おかわり?」
「ん、よろしく。・・それとさあ、」
「ん?」
「バッツはなんでこの家に、来たっスか?」

やっと2人でゆっくり話せるチャンス到来に、前から聞きたいと思っていたことを尋ねてみた。

「家族がほしかったから」

バッツは即答だった。

「こんな家族でいいっスか?」
「もちろん。オレがジェクトさんにお願いしたんだ」
「バッツが?」
「ジェクトさんと旅先でいっぱい話をしたよ。ジェクトさんの話ってすごい面白い。おれの知らないことをいっぱい知ってる。ティーダの話もたくさん聞いたよ」
「オレの話?」
「うん・・・いいなあって思った。だから、おれもジェクトさんの家族になりたいなあって言ったんだ」
「・・そしたら?」
「嫁のポジションなら空いてるって言われた」

オレは口の中の物を吐き出しそうになった。あの馬鹿親父!

「ジェクトさんからのプロポーズだぜ!受けないはずないだろ」

バッツはとても楽しそうに笑っている。

「ティーダとも家族になれてすっごく嬉しい。早く会いたいなって思ってたんだ。」

親父の発言は悪質な冗談だと思っている。思ってはいるものの、親父がバッツを気に入って連れて帰ってきたのは事実だ。

・・・非常に不本意だが、オレと親父は好みが似ているらしい。

「オレも嬉しいっス」
「やった!息子に気に入ってもらえた!おれにこんな大きい息子ができるなんてな〜」

息子ぉ?ああ、バッツも相当ノリがいいなあ。

「じゃあ授業参観に母親として来てくれっス」
「行く行く!PTAだって参加しちゃう!」
「・・・冗談っス」

夕食後、しばしくつろいで、就寝直前。
酔っ払い親父が帰ってきた。オレは親父が日を跨がずに帰ってきたことに驚いた。

「お帰りなさい」
「おう、嫁さんただいま!」
「ジェクトさんお酒くさーい」

親父はバッツの肩を抱いてリビングに入ってきた。まさかバッツがいるから早く・・帰ってきた?

ソファに座ったバッツの太股を枕に、親父が寝転んでやがる。

「バッツ、こんなヤツ甘やかさないでいいっスよ」
「うるせー馬鹿息子、酒持って来い」
「水でも飲んでろ馬鹿親父!」

バッツはオレ達のやりとりをニコニコ笑いながら聞いていた。
家族がほしかった、というのは偽り無しのバッツの本音だったんだ。



--------------------
中途半端な終わり方です・・続きも考えてあるんですが、このまま続くと泥沼になりそうな!それに10自体はプレイしてないので10親子のことが実はよくわかってない。

元から体格差カップリングが好きなので、ジェクト×バッツの生々しいR18が是非とも読みたい。
NiconicoPHP